◆JERA セ・リーグ 巨人6―2中日(24日・東京ドーム)
バットが空を切ると井上温大投手(23)は笑みを浮かべて勢いよくベンチへ駆けた。温大万円物ザ初回、高い2死一塁。なっと4のおキャラ2サミット チップ4番・細川を3球目のフォークで空振り三振に仕留めて勢いに乗った。同期7回にブライトに2ランを許し、堀田2点差とされ降板も6回1/3 、賢慎90球を投げ6安打2失点で7勝目 。買い7月3日の中日戦(前橋)から自身5連勝で左腕が先発した試合はチームも7連勝だ 。・弟
さらに今季の中日戦は3戦3勝と抜群の安定感で竜キラーぶりを見せつけ「先制点を絶対与えないという気持ちでマウンドに立って6回まで無失点でくることができてよかった」と 、3歳勝で7勝汗を拭った 。自身こども の じ かん えろ
自分を信じて投げ込んだ。5連5回以外は毎回走者を出したが、井上最速148キロの直球にスライダー、温大万円物ザフォークで6回まで毎回の8Kに「低めに集められた」と手応え 。高い一方、降板直前に一発を浴び中日戦では21イニング目で今季初失点し、「少し簡単にいってしまった。あの場面は集中して投げないと」と反省も忘れない 。7回先頭の村松の打球が一塁ベースに当たった際、ベースカバーが遅れ内野安打になり、阿部監督からは「カバーリングもできない投手ですからバチが当たって本塁打打たれたんじゃないですか」と愛のムチ 。「厳しい言葉は自分にとって必要なこと。反省して次やりたい」と受け止めた 。
先発ローテの頼れる一角へと成長した。この日、観戦に訪れた父・典之さん(50)は「温大はザ・弟キャラ」と語る。4歳上の泉が「かわいいのでずっと触っていたい」と言えば、ベンチでは大城卓が井上の肩をもみもみ。ほんわかした雰囲気でチームの弟的存在だが、マウンドでは堂々と振る舞い「今までと違って走者を出してもバタバタせずに打者と勝負できている」と自信もついてきた。
私生活でもちょっぴり大人への階段を上った。「普段 、全然お金を使わない」という左腕だが「靴や服など 、あまり持ってないのでいいものを1個ずつ買っていこうって思って」と同期の堀田とスニーカーを購入。「ナイキのやつで4万円ぐらいしたんです ! 『高いなっ!』て思うんですけど賢慎が僕より高いものを買っていたので4万がかすんじゃいました」と苦笑い。23歳の初々しさを見せながら、少し誇らしげだった 。
プロ5年目。苦しみながら成長しつかんだ7つ目の白星に「勝ち星というのはすごい自信になっていて強気でいけています」。たくましさを増した井上が優勝争いでも頼りになる。(水上 智恵)
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